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腎臓石の4つの原因【手術や食事など治療方法を徹底解説!】

<監修医師 Dr.masa>
しこり

腎臓石とは何かご存知でしょうか。体内に石ができることであり、その石ができる場所によって様々な呼ばれ方をされますが、できた場所ごとに様々な症状を引き起こします。

 

今回はその石のできる原因を腎臓に焦点を当てて解説し、治療法や予防における注意事項などを説明していきたいと思います。

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腎臓石とは?

 

腎臓石とは腎臓の中に石ができてしまうことで、結石とも言います。腎臓の働きの一つに尿を作り老廃物を排出するというものがあります。

 

尿中にはシュウ酸カルシウムやリン酸カリウム、尿酸などが排出され、それらが何らかの原因によりうまく排出できず結石の核となる物質が形成されます。

 

その核を基にして腎臓内である程度大きくなったものが結石です。

その結石が腎臓の中で溜まると腎結石、腎臓から排出されて尿管で溜まると尿管結石、さらに膀胱へと移動したものを膀胱結石、尿道へ移動したものは尿道結石と呼ばれます。

 

腎結石は腎臓内でできる部位によっても分類されており、腎盂結石、腎杯結石、サンゴ状結石などがあります。

結石は泌尿器科でよく見られる疾患であり、男性では30ー40代、女性では閉経後に多く見られます。

 

腎臓結石についてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
腎臓結石の痛みは想像を絶する!【原因や症状なども解説します】

 

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腎臓石はこんな症状を引き起こす

 

疝痛

通常腎結石はあまり痛みを伴わず進行します。痛みが出たとしても鈍痛であるようです。

しかし腎臓と尿管のつなぎ目の部分に結石ができてしまうと疝痛が生じます。疝痛とは周期的に襲ってくる腹部の強い痛みです。時に疝痛発作として突然の激痛が起こることもあるようです。

 

血尿

血尿が排出されることもあります。肉眼では確認できないほどの血尿(潜血)として現れることもあり、健康診断などをきちんと受診しておくことが大切です。

血尿の原因についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
女性で血尿が出る原因!痛みなしだと危ない?

血尿が出た男性はアノ病気が原因?痛みなしだと危険なの?

 

吐き気

激しい痛みにより吐き気や嘔吐がもよおされることがあります。

 

放散痛

腎結石が尿管へ移動すると太ももや下腹部に放散する痛みが生じることもあります。この痛みのことを放散痛といいます。

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腎臓石を起こす4つの原因

 

副甲状腺機能亢進症

副甲状腺は体内のカルシウムを調節するホルモンを分泌しています。副甲状腺に何らかの異常が生じホルモンが過剰分泌された状態副甲状腺機能亢進症といいます。

 

食事からカルシウムを多量に吸収したり、骨からカルシウムを分解したりするなど、血中のカルシム量が増加します。そうすると尿中のカルシウム量も増え、結石を作り出す原因となります。

 

特発生結石症

腎結石、尿道結石、膀胱結石などを合わせた結石のおおよそ6割は特発性結石症といい原因不明です。

遺伝性やストレス、不規則でバランスの悪い食生活、運動不足、水分不足などが合わさり結石が出来るのではないかと考えられています。

 

薬の副作用

緑内障の治療薬やビタミンD製剤、尿酸の排泄を促進する薬剤、AIDSの治療薬などの副作用で結石が出来る恐れがあります。

 

その他

細菌感染症や高尿酸結晶(痛風)、尿路奇形、さらには長期の寝たきりであまり姿勢が変わらない状態であることで尿が停滞し結石を生じやすくなると考えられています。

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腎臓石の治療法のいろいろ

 

自然排石

多量の飲水や運動で尿量を増やしその流れや運動による刺激により結石が降りるのを待ちます。この際、尿を出しやすくする薬や尿管を拡げる薬などを併用する場合もあります。

 

体外衝撃波腎結石破砕治療法(ESWL)

結石に体外から圧力のある衝撃波を当てて結石を小さく砕く治療法です。細かくなった結石は尿と一緒に排出されます。

この治療法は体への負担が軽く安全性も高いため高齢者に方にも用いられやすいです。

 

1センチ以下の小さな結石では1、2回の治療でほとんど砕くことができますが、大きなものや治療効果が得られにくいものは他の治療法が考慮されます。

 

経尿道的尿管破砕術(f-TUL)

尿道から内視鏡を挿入しレーザーを用いて結石を砕く治療法です。内視鏡で結石を砕いた後は鉗子と呼ばれる器具で結石を取り出します。自然排石を待たずに結石をしっかりと除去することができます。

 

経皮的腎結石摘出術(PNL)経尿道的尿管破砕術

2センチを超える大きな結石やサンゴ状結石などは体外衝撃波腎結石破砕治療法や経尿道的尿管破砕術では治療が困難であるとされ、経皮的腎結石摘出術が用いられます。

 

背中に小さな穴を開けて腎臓へ通じる道を作ります。そこから内視鏡を入れて結石を除去します。体への負担が大きいところが難点です。

 

腎臓石は食事にも注意しよう

 

コーヒー、紅茶

コーヒーには血液中や尿中の尿酸を増加させる作用があります。さらに尿を酸性にするためより結石ができやすくなります。

 

また紅茶には結石の成分となるシュウ酸が含まれています。結石予防のためには1日の摂取量を控えることが大切です。

 

水分摂取

目安として1日に1.5Lー2L摂取すると良いとされ、お水やお茶で摂ると良いようです。就寝中は水分摂取ができないため寝る前までにしっかりと摂取しておくことが必要です。

 

飲酒

ビールはアルコールなので利尿作用があり小さな結石を押し流すことができます。しかしビールには結石の原因となる尿酸が作られ、利尿作用により脱水を引き起こします。

 

脱水になると尿中濃度が上がり結石がよりできやすくなります。飲み過ぎには注意が必要です。

 

尿酸と縁の深いプリン体についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
プリン体の多い食べ物に注意して【噂のヨーグルト効果も紹介!】

 

カルシウム

カルシウムは腸管内で結石の主要原因であるシュウ酸と結合し、シュウ酸の吸収を抑制します。シュウ酸が少なければ結石の生成を抑えることができます。

 

また結石はカルシウムを含みますが、カルシウムを摂取しすぎることで結石が出来るわけではありません。

 

植物性たんぱく質の摂取

動物性タンパク質である肉類は最終的に尿酸となる核酸が多く含まれています。

尿酸は結石の成分となったり、シュウ酸を溶けにくくする作用があります。タンパク質を摂る際は植物性のタンパク質を摂取するようにしましょう。

 

野菜

野菜に含まれるマグネシウムや食物繊維には結石予防効果があると言われています。玄米やジャガイモ、海藻類、ごぼう、キノコ類などに多く含まれています。

 

しかし偏ったものばかりを摂取するのではなくいずれもバランスよく摂ることが大切です。

 

塩分・糖分

塩分や糖分の過剰摂取は結石ができやすくなるとされています。そのため薄味にするなど食事の工夫も必要です。

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